top of page


TOKYO
LAST
CRAFTSMEN
Hidden Story
原点04
唯一無二の眼鏡職人
Origin
原点
福田 千秋――三十九歳で三代目を継ぐ。
秋田に生まれ、幼少期に家族と共に上京し、兄と共に、眼鏡職人である父の背中を見て育つ。東京の空気とともに、その感性を自然と磨いていった。
昭和37年、中学卒業と同時に父のもとへ弟子入り。
眼鏡職人としての基礎を学びながら、父の工房で眼鏡づくりに向き合った。
その後、父と衝突し、一度工房を離れ、父と兄が修行した眼鏡製作所で経験を積んだ。
昼は製作所で働き、夜は眼鏡専門学校に通い、二年後に卒業。
父と兄が眼鏡職人だったこともあり、
視野を広げるため、眼鏡小売店に身を置き、販売を学んだ。
昼は商い、夜はものづくり。
販売員としての顔と、職人としての手を持ち合わせ、二十五年ものあいだ、
その両方の世界を生きてきた。
「理論」と「現場」、「商人」と「職人」。その二つの視点が交わるところに、
唯一無二の眼鏡職人としての姿があった。
やがて、兄であり二代目の福田 誠司が病に倒れ、他界。
父と兄の跡を継ぎ、福田 千秋は三代目として工房を受け継いだ。
東京の小さな工房で、江戸の伝統技法「江戸づくり眼鏡」を守りながら、
“掛け心地”を追求する日本の眼鏡ブランドの、
「試作品」「手づくり眼鏡」「別誂え」など、数多くの眼鏡を手がけ、世に送り出した。
長年にわたり、受け継がれた技と心を胸に、
静かに、そして誠実に、眼鏡をつくり続けてきた。
その手が積み重ねたものは、いまも“原点”の一つとして、
TOKYO LAST CRAFTSMENに息づいている。

bottom of page
